高低差を味方につけ、高性能と収納美を両立した3層の住まい
設計コンセプト
2方向道路の高低差という立地を活かし、地下RCガレージ+地上2階の3層住宅を実現。厳しい法規制(高度斜線・景観)は、天空率を駆使してクリアし、広々とした住居空間を確保しました。
性能とご主人のこだわり
ご主人の夢であった木製サッシには、世界最高峰の断熱性能を持つ『スマートウィン・佐藤の窓』を採用。高い断熱性を保ちながら冬の日射熱も取り込む、理想的なハイブリッドサッシです。水回りなどには、奥様のご要望に応じた電動ブラインド内蔵サッシや、高性能樹脂サッシを適材適所で採用しました。
断熱は屋根・壁・RC床まですべてにダブル断熱工法(充填+付加断熱)を施し、究極の快適性を追求しています。
奥様のアイデアと収納の美学
奥様の緻密な間取りと収納計画を具現化。広々としたLDKには、階段下収納や壁と同化した物入、隠せるテレビなど、生活感を隠す「仕掛け」が満載です。
ガレージのレッドシダー製跳ね上げ扉、小舞竹をあしらった和のスペース、グランドピアノのための防音室など、ご家族のこだわりを余すことなく実現した一邸です。
【お施主様の声】「理想を形にしてくれた、感謝の住まいづくり」
細かい私たちの要望を一つひとつ実現してくださり、設計者さん、工務店さん、大工さん、各職人さんが大変親身になって作り上げてくださったことに、心から感謝しております。
この心地よい空間で生活していると、随所随所に工夫やこだわりに気づき、しみじみと愛着と喜びを感じています。
今年も猛暑が長く続いていますが、おかげさまで、わずかな冷房のみでとても快適に過ごせています。
特に、南側の大きな開口部に取り付けた「外付け電動ブラインド」は、その効果を実感しています。外からの目線を気にしなくて済むだけでなく、夏の強い日差しをしっかり遮ってくれるため、本当に重宝しています。

重厚なレッドシダーの跳ね上げガレージドア。

瀟洒な白の外観、道路の高低差を利用した地下ガレージのあるお家。

天然木の優しい玄関戸が暖かく迎えてくれます。

厚いオークの無垢フローリングが暖かく表情を感じます。

対面キッチンの収納は大変シンプルであるがとても機能的です。

南大開口
南大開口サッシ枠は木製で世界的な性能を誇るトリプル窓。冬には自然の太陽の暖房を採り入れます。日射が強すぎる時には外付け電動スクリーンが日射を遮ります。スクリーンの羽の角度調整にて外部の目線も遮ります。

ランドリールーム手前の洗面脱衣室の収納量を誇ります。

I型システムキッチンに造作にてL型を付けました。ステンレスの天板も同じくバイブレーション仕上げで継ぎ目がわかりにくくミーレの食器洗い機をセット。大変使いやすいオンリーワンのキッチンとなりました。

造作洗面化粧台。

白い床タイルの明るいランドリールーム。洗濯物はよく乾きます。奥様作業中に日焼け防止のためエーデルフェンスターのブラインド内蔵の高断熱サッシ。

優しいパステルカラーがアクセントの壁のある子供部屋。家族の気配をいつでも感じます。

防音室は高気密高断熱の住宅にこそ相性が良いのです。特に断熱材の中でも防音に強い種類の物を用い、廻りにも二重の断熱を施すと音漏れを防ぐことと暖かさとが同時に手に入ります。

ミニマムな和のスペース。地窓からは建仁寺垣の小さな植栽スペース。右手には小舞竹。

キャットウォークからの見下ろし。

キャットウォークとドレーキップ窓(内開きと内倒しの2方向に開くサッシ)でガラスの外側もいつも綺麗。このキャットウォークの床は耐震的にも大変良く効いています。

アールドアからのリビング階段。1段目はロボット掃除機の秘密基地。

どこのお部屋も冬暖かく夏涼しい心地良さ。

建築データ・住宅性能
| 竣工年月 | 2023年4月 |
|---|---|
| 所在地 | 京都市伏見区 |
| 用途地域 | 第一種低層住居専用地域 |
| 建ぺい率/容積率 | 60(50)%/80% |
| 敷地面積 | 164.24 m2 (49.68坪) |
| 延床面積 | 180.25 m2 (54.52坪) |
| 構造・階数 | RC+木造混構造 地下1階・地上2階建 |
| 許容応力度計算による耐震等級 | 等級3(最高等級) |
| UA値(断熱性能の指標) | 0.26 W/m2 K |
| 断熱等級 | 等級6 |
| C値(気密性能の指標) | 0.067 cm2 /m2 |
| ηAH値 / ηAC値 | 1.4W/(W/m2) / 1.4 W/(W/m2) |
| 年間暖房負荷 | 61 kWh/m2 ・年 |
| 年間冷房負荷 | 23 kWh/m2 ・年 |
| 総一次エネルギー消費 | 79 kWh/m2 |
