住宅の概要と主な特徴
この住宅は、モダンな外観の中に木材とシンボルツリーを取り入れ、シンボリックなデザインとなっています。また、バリアフリー、高気密・高断熱、高耐震といった高い性能も備えています。
一方で、以前の格式高い和の建物の伝統を受け継ぎ、二間続きの和室は伝統とモダンを融合させた空間となっているのが特徴です。
空間デザインと家事動線へのこだわり
家族のコミュニケーションと機能性を重視した設計がこだわりポイントです。
- リビング・キッチン:吹き抜けのある開放的なリビングと、アイランドキッチン、造作テーブル、長さのある造作バック棚(ゴミ箱収納付き)、飾棚が連なり、視覚的な楽しさと会話が弾む空間を実現しています。
- 家事・収納:アイアン手摺のある階段の裏側をバックヤードとし、ストックルーム、家事室、洗面脱衣室へと続く効率的な家事動線を確保しています。
- 2階多目的スペース:
- キャットウォーク:吹き抜けに設置され、耐震性の向上と窓掃除のしやすさを兼ね備え、ご主人のゴルフパター練習場としても活用されています。
- スタディーコーナー:吹き抜けを見下ろす位置にあり、造り付けの書棚、ピアノコーナー、室内干しスペースとしての機能、屋根付きバルコニーへの接続など、高い利便性を持っています。
高性能設備で一年を通して快適に
高気密高断熱の性能と採用された設備により、一年を通じて快適な居住空間が実現されています。
冬期は南面の開口部から良好な日射取得により暖かく、また、夏期はアウターシェードによってしっかりと日射遮蔽をするため、太陽光による室温の上昇を抑えることができます。
さらに、換気システムには世界中の高性能住宅で採用されている熱交換型一種換気を採用することで、安定した温度環境と良好な空気環境を実現しています。
【お客様の声】高断熱高気密で快適と省エネを両立
外気温が40℃を超える猛暑日でもどの部屋も快適で、2階のエアコンは弱運転で十分に涼しい室内環境です。エアコンの設置時に「台数が少なすぎるのでは?」と不安視していた電気屋さんが驚くほどの断熱性能です。また、熱交換型一種換気システムにより、梅雨のシーズンでも湿度が60%を超えることなく、快適に過ごせています。
もちろん冬も同様に快適です。外気温がマイナス2℃でも、室内はポカポカと暖かく過ごすことができます。

モダンな外観の中に暖かい木も使い、優しいシンボルツリーを際立たせます。将来の車椅子での出入りを考慮しています。

ポストとシンボルツリー側の塀とがマッチしています。

木板がアクセントの建物サイドからの全景。大きなインナーバルコニーで雨の日も洗濯物干しは安心。室内干しスペースともつながっています。

アイランドキッチンからの見晴らし。

これだけの大空間を夏は吹き抜け上部からのエアコン一台、冬はこのリビングのエアコン1台で気持ちの良い温度にしてくれます。

アイランドキッチンとバックの飾り棚。造作の腰まで高さの長い収納は、かなりたくさんの食器、ミニ冷凍庫、ゴミ箱などすっぽり収まっています。いつも最適な温湿度空間で家事も捗ります。

二間続きの和室を臨む。

透けた障子越しに見える和室。モダンな床の間ー仏間ー押入。

外出先からすぐの手洗いコーナー。上品な陶器とモザイクタイルでおもてなしをします。

玄関を入ってひときわ目を引く格子越しの美しいモザイクタイルのあるおしゃれな手洗いコーナー。そしてのれん越しのゲストルームの足元のちょっとした墨モルタル床の踏み込みが料亭のような情緒を感じさせる。

2階のスタディコーナー。吹き抜けを望みいつも家族の気配を感じます。手前にはバルコニーにも続くホールにアイアンの室内干しがとても便利。

2階からの見下ろし。吹き抜け空間の向こうには行き来のできるキャットウォークが。実はご主人のゴルフのパターの練習ができる秘密基地にもなっています。

夜の表情もグリーンが暖かく映えます。
建築データ・住宅性能
| 竣工年月 | 2022年3月 |
|---|---|
| 所在地 | 京都市南区 |
| 用途地域 | 第二種住居地域 |
| 建ぺい率/容積率 | 60%/200% |
| 敷地面積 | 286.39 m2 (86.63坪) |
| 延床面積 | 191.28 m2 (57.86坪) |
| 構造・階数 | 木造在来 2階建 |
| 許容応力度計算による耐震等級 | 等級3(最高等級) |
| 許容応力度計算による耐風等級 | 等級2(最高等級) |
| UA値(断熱性能の指標) | 0.26 W/m2 K |
| Q値(断熱性能の指標) | 0.67 W/m2 K |
| 断熱等級 | 等級7 |
| C値(気密性能の指標) | 0.18 cm2 /m2 |
| ηAC値 / ηAH値 | 1.0 W/(W/m2) / 0.9 W/(W/m2) |
| 年間暖房負荷 | 25 kWh/m2 ・年 |
| 年間冷房負荷 | 17 kWh/m2 ・年 |
| 総一次エネルギー消費 | 87 kWh/m2 |

